まことやさんインタビュー記事

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牛久では珍しい串揚げのお店「まことや」さん。
このお店が出来たのは約9年前。
開店当初は串揚げ一本で始めたが、お客様のニーズに合わせ幅広いメニューを扱うようになった。

マスターの小日山信(コヒヤマ マコト)さんとお会いしたのはテイクアウトで来店した日。
共通の話題で盛り上がり、気さくに話してくれる。
一緒に話していて楽しいマスターなんだろうなと感じた。

 

───串揚げメインのお店は珍しいですが何かきっかけがあったのですか?

「単純な話で、俺の親方が串揚げでやればって。親方って、僕の師匠なんですけど
焼肉屋を長年やってまして、うどん屋、創作料理、中華料理、を会社でやってたんですね。
あとは立ち飲み屋。柏でやってたんですけど、その時に柏の親方と出会って、いかの割烹料理屋
さんなんですけど。いつかってお店で。
僕はお客さんだったんですけど、いろいろと僕の事気に入ってくれて、独立してみたらどう?と
いうお話でご指導して頂いた人なんです。
串揚げは元々京都にいた頃好きで、美味しいなと思ってて、やってみたいなと」

串揚げ一本でスタートしたまことやさん。
9年の間にお客様のニーズに合わせ現在は串揚げ以外の料理も充実するようになった。
出汁料理が得意だというマスターはラーメンや、季節により鍋物を出すことも。
京都にいた頃いろんなお店に触れて学び、現在はほぼ独学だという。

───ひらめって結構一匹が大きいイメージがあるのですが、お一人で釣るのは大変ですよね

「うん、やっぱのぽーっとしてるから(笑)
釣りをやり始めて4年目なんですけど、船じゃないんで、砂浜から釣るんですよ。そこがちょ
っと面白いところで。」

───砂浜から釣るスタイルは誰かに教わったのですか?

「YouTubeですね。堀田光也っていう第一人者の人がいて
エサは使わないで、ルアーで釣るんですよ。
そこから興味持って始めましたね」

 

───砂浜で釣るということは、普段私たち気づいていないだけで、近くにいるという事ですか?

「そうそう、ほんとに近くにいるの。
サーフィンやってる人とかは、あ、なんかふんだ、とかよくあるみたいなんです
僕らは、今までは堤防とかでやってたんだけど
そんな近くでヒラメがいるなんて知らなかったから
それを始めたのが堀田さんていう
第一人者という事です」

───砂浜だとだいぶ足場が悪いように感じます。体力も使いそうですが…

「そんなことない、歩くだけ。
一か所にとどまってないで、やっぱり魚がいる所とか離岸流
があるところとか歩き回らないといけない
いるかいないかわからないから待ってるだけじゃなくて
まあ、おもしろいです」

───ひらめのラーメンを出されることがあるようですが、釣りをされるようになって生まれ
たメニューなのでしょうか?

「そうですね、あれは思い付きです。珍しいと思います。

───ラーメンの他には、やっぱりお刺身とか

「そうそう、刺身とか、ひらめのあげあんかけとか。」

───揚げあんかけですか!贅沢ですね

「ひらめは揚げた方が美味しいよ。天ぷらで、天つゆで食べるのも美味しいじゃないですか。
それを餡かけにして、揚げてるの」

───ラーメンもそうですが、魚を使った個性的なメニューを扱ってらっしゃるように感じる
のですが、メニューのヒントのようなものはどこかで見つけられたりするのでしょうか?

「まあ、テレビからヒントを得ることもあるし、SNSからの時もあるし、今ある食材で
やっぱり変わりますよね。
インスタ映えが流行ってた頃は、盛り付けとかうまい人結構いて、参考にしたよね」

───お客さんはマスターの釣った魚を出してもらったら嬉しいでしょうね

「まあまあ、そんなに釣れないけどね。やっぱり難しい」
ヒラメの他はマゴチが釣れるよ。Twitter見てる人はわかる人はわかるけど」

───お店の雰囲気とか、お話もそうですけど仲間に愛されているお店なんだなと感じました。
お店のファンが多いんだなと感じています。

「僕、基本的に好き嫌い激しいんですよね。
馬が合う人は合うし合わないし
細く長く付き合ってくれる人もいるし、太い人もいるし、喧嘩することもあるし
怒られることもあるし、叱ってくれる人もいるし
カッコつけてない人が多いんじゃないかな、俺の仲間…仲間っていうのはそうなんじゃないかな」

───カッコつけてないというのはカッコいいなと感じます。
自分のままで生きてるというか

「そうだね、それが一番大きな仲間っていうか
別に親友じゃなくていい
お客さんはお客さんだけど
何にしても真剣に対応してあげるのが仲間なんじゃないかなって」

───釣り仲間でない方もいらっしゃいますか?

釣り仲間は少ないよ
みんな酒飲むより釣り行った方がいいだろうから
きっかけで来てくれる人は多いけどね。

───釣りは朝早いですから、確かに居酒屋さんに来ていたら寝坊してしまいそうです

「うん、釣り仲間はSNSのほうで反応くれる」

───お料理ですが、Twitterで定期的にアップされているように感じますが、毎日創作で作られているのですか?

「うん、まあ自分がこういうの食べたいなっていうのもありますし
以前出したそぼろ丼はその日思いついて作りましたね
あとは自分の過去の投稿見て、ああ、今くらいの時期こういうの作ってたなとか」

───以前食べて美味しかったなと思ったものが復刻して1年ぶりに限定登場!ていうのは常連さん喜びそうですね

「うん、懐かしのメニューってね」

───お鍋のメニューもあるんですよね。九条ネギがどっさりの

「そうそう、小鍋でね。今ちょっと時期じゃないけど、よく出てましたね」

九条ネギがどっさりと乗った小鍋はインパクトがある。
冬になると出されるメニューとの事だ。

───では、串揚げについてですが、やはりこだわりについてお聞きしたいですが…

「やっぱり、串揚げは作り置きはしない。注文が入ってから材料を切って一本一本刺すという
風にしてる。
作り置きすると乾燥しちゃうから。そうすると食材の味がスカスカになる。
だからオーダー入ってから、解凍するものは解凍して、切るものは切っていけば
そうすると素材の味がそのまま伝わる」

───先日頂いたレンコンの串揚げはホクホクで、美味しかったです。

「レンコンは春と冬で食感が違うからね、春レンコンはサクサクとした食感で、冬レンコンはねっとりと粘り気がある。
レンコンはうちで一番人気があるよ。」

───外飲みのお席が増えていますが…

「あれは最近。つい最近作った」

マスターが用意した外飲みの方用の席は、すだれで覆われている。ちょっとした隠れ家
のような雰囲気だ。暖かくなってくるにつれ、気持ちよく飲むことが出来そうだ。

───今テラス席とか嬉しいですし、

「そうだね、コロナとかね
これからの時期は使えるかなと思って
あと、真ん中の席はやっぱりつぶしたいんだよね。
密にならないように考えながら」

───本来なら大人数様用に対応できて良さそうですけどね

「ここにもテーブルあったからつければもっと大きくできるけど
まあ、4人以上はあんまり入れないようにしちゃってるかな
気にせず気持ちよく飲んでほしいしね。
あとは外席作ったから反応どうかなって」

───コロナが明けたら何かしたいことはありますか?

「やっぱりイベントですね。感謝祭。
コロナを一緒に協力して助けてくれて来たお客さん達にはね、
やっぱりありがとうの気持ちは伝えたい」

───お客様にも嬉しい事ですね。やっぱり常連さんとかいつも来てくださる方に支えられて

「そうだね、支えられて一年以上きてるし
GOTO使ってきてくれた人もいるし、
まあまあ、昔からオープンしてから来てるから
密になってもいいようになってさ、コロナあけたらみんなにありがとうってさ
入りきれないくらい入ってきてほしいし
好きなだけ飲んで、好きなだけ食って、それをやっぱり一発目にやりたいね」

───それは、みんな嬉しいでしょうね。みんなやりたいですよね

「そう!みんなやりたいと思う
外でも食えるスタイルというか、立ち飲みスタイルじゃないけど
飲めるスタイルとか、入りきれないスタイルでいいから
やりたいよね。ありがとうって」

あと、うちじゃないけどシャトーでバーベキュー会場あったじゃないですか
あそこで飲んだりしてると皆来てくれたりしてさ
それでいつのまにか大所帯になったり

あとは5月にビール祭り。必然とみんなで集まる場所であったよね

───お店の在り方でこうありたいなっていう理想のようなものはありますか?

「本来はね、串揚げ専門店でやってたんだけど
専門店ってのが難しかったのかな。なんでも置くようにしなきゃいけない
ていうのがあって
刺身とか置いたんですけど、結構いい魚使ってたんで
昔から来てる人だとまことやの刺身が一番うまいって言ってくれる人もいる
でもこんな状態で刺身もあまり扱えなくなって
たまにスポットでやるんだけどね
あと、だからアジフライはうちでは人気メニューではあるんだけど
お値段が時価にしちゃってるから」

───アジって美味しいものになってくると、結構大きくて太ってて立派だから

「初めての人にはびっくりされる事もある。
わかってくれる人がいるから続けてるっていうのはあるよね。
満足してくれる人は満足してくれるし、難しいところだよね」

───ラーメンもこだわりがあるのですか?

「全くないですよ。ただ、化学調味料を全く使わない、自分が食べたいラーメンを
作っただけです」

───十分こだわっているように感じます。カレーうどんも作られていますね。
どちらの方が人気がありますか?

「うーん、どっちも出るね
カレーうどんは、ラーメンより前からやってたから、うちらしい。まことや
らしいって常連さんにも言われてたね。
安定感があるというか」

───他と違う味ですよね

「もつ煮もそうなんだけどうちの味っていうか、そう言ってくれる人もいるね」

───お家に帰ったかんじというか

「そんなかんじなのかなぁ?
あとは、ソースカツ丼ははじめたばかりなので
売りにしたらどうかなって
なかなか他にないじゃないですか。トンカツはけっこうあるけど
串揚げ屋らしいかなって」

───以前頂きましたが、普通のトンカツと違ってあっさりしていて、また違うもの
なんだなと感じました

「ソースカツ丼のソースは、独自に配合してるの。
かつお出汁をベースに、作って寝かしてる。
角が立っちゃうから、味が落ち着いてくるように
ラーメンの出汁もそうだけど、ねかすとちょっと違うというか
2日目のほうが美味しいじゃないけど
寝かすと味が違ってくるし、冷ますと味が入っていくとかいうじゃないですか
それは意識してるかな」

───コロナで何か変えた事はありますか?

「やっぱりお一人様に力を入れたかな
一人でも気軽に凝れるように定食メニューを増やしたりとか
あとはチャージお通しをやめたり、ラーメン一杯でも食べて帰れるようにしたり
お一人様限定晩酌セットとか作ったりもした
今はコロナのこの状態で来てくれるだけでありがたいからね
精一杯もてなしたいって思うし、テイクアウトもありがたかった」

───お客様を大切にされるマスターの気持ちとても伝わりました。では、最後にこれからの目標はありますか?

「目標はないけど、まあ
まあ、僕はいつも変わらぬ場所を目指してそれしかないよね
いつも変わらない場所、味を提供したい

まことやさんの店内カウンター正面にはテレビが設置されている。
去年常連さんたちと一緒にオリンピックを見る予定だったそうだ。
奥様と二人で続けてきたまことやさんは、今年で10周年を迎える。

「スポーツある時は一緒に見たり、毎年正月なんかもみんなでサッカー見ながら
飯食ったりね。小さい仲間内だけどね」

お客様を「仲間」と語るまことやさん。マスターの話を聞きながら、イベントごとに仲間と共に歩んできたのだろうと改めて感じた。
たくさんのお客様で賑わうこのお店。慌しく走り回るマスターと奥様。今の状況が明けた世の中。そんな様子を眺めながらゆっくりとお酒を頂きたい。
そう感じた1日だった。

 

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まことや

テイクアウト受付時間 昼 11:30〜13:00 夜17:00〜

住所 茨城県牛久市中央4-1-2

駐車場 有(店の裏側にあります)

電話 029-872-0874

公式Twitter

営業時間 以下公式Twitterより転載

金曜日

  • 11:30~13:30(ラーメン屋)
  • 17:00~22:30(居酒屋)
  • 22:30~深夜未明(ラーメン、簡単なおつまみ)

土曜日

  • 15:00~22:30(居酒屋)
  • 22:30~深夜未明(ラーメン・簡単なおつまみ)

日曜日

  • 15:00~21:00(居酒屋)

火、水、木

  • 11:00~13:30(ラーメン屋)
  • 17:00~23:00(居酒屋)

定休日 月曜日

特記事項 

  • Twitterにて情報随時更新しています
  • 深夜未明は状況にて早仕舞いの場合もあります
  • 国、県からの要請時には協力します

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